「子どものインターネット利用」について、何らかの不安を感じている保護者は少なくありません。
2000年代、ケータイの普及期であれば「子どもをネットから遠ざける」「デビュー時期を極力遅らせる」といった消極的な対応もありえました。ところがその後、各家庭にスマートフォンが普及し、学校でもプログラミング教育を開始するなど、環境は大きく変わりました。
どうせデビューさせなければならないのであれば、早い方が良いとの考えからか、あるいは、ただ便利だからという保護者側の都合からか、子どもたちのネットデビューの低年齢化も急速に進展しています。
全ての保護者が、新たな育児課題としての「子育てとネット利用」から逃れられない時代が来たと言えるでしょう。
しかし、思考や学習、創造のための強力なツールである以前に、魅力的かつ安価な娯楽でもあるインターネットと、節度を持って付き合うことは、子どもにはもちろん、われわれ大人にとっても決してカンタンなことではありません。
それなのに、望む答えを示してもらえる集合研修会はまだ多くありません。
保護者が本当に必要としているのは「これは危ない」とか「こうあるべき」という一般論だけではなく、家庭の考え方や事情を汲み、保護者の気持ちに寄り添った、「どう進めるとうまくいくのか」という個別具体的な助言やノウハウなのではないでしょうか。
子どもたちがインターネットをより活用できるようになるためには、集合研修会など、大人のための学習の機会のアップグレードに加え、大人自身の行動変容へのきめ細かな支援が欠かせません。
テックコーチは、そうした活動に取り組む新しい専門家です。